ぽこです。
獣医師を10年以上やっています。動物病院で勤務していた頃、わんちゃんのアレルギーに遭遇する機会がとても多かったです。
わんちゃんのアレルギー対応としてはまずご飯。食餌をアレルギー用の療法食に変えるところからスタートします。
でも、このアレルギー用療法食。種類もたくさんあるし、名前もフクザツでとっても分かりづらい!飼い主さんも戸惑う方が多かったように記憶しています。
今回は数あるわんちゃん用のアレルギー用療法食のなかで、ちょっと特徴的な2種類をご紹介。ドクターズケアのアミノプロテクトケア、ノーマルとえんどう豆です。
アレルギー対応のごはんを迷っている方、動物病院から出されたけどよく分からなかった、先生に聞きづらかった‥そんな方必見です。
アミノプロテクトケア(ドクターズケア)ってどんなごはん?
アミノプロテクトケア(ノーマル)
ドクターズケアではじゃがいもを主体としたアレルギー用療法食があります。
食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。アミノ酸・ポテト・スターチ等を原料としアレルゲンを制限しています。
- 動物性たんぱく質を使用せず、たんぱく源を植物性のポテトプロテインに限定
- 必須アミノ酸(アルギニン・メチオニン・フェニルアラニン・リジン・ヒスチジン・トリプトファン・イソロイシン・ロイシン・バリン・スレオニン)を配合して栄養バランスを調整。
- 成長期の子犬にも安心して与えられる栄養設計。
- 腸内細菌のバランス維持のために可溶性食物繊維(フラクトオリゴ糖)を配合。
- 健康な皮膚・被毛の維持に配慮して、亜鉛アミノ酸複合体・ビオチン・ナイアシンを配合。
療法食には珍しく、このアミノプロテクトケア(ノーマル)は成長期の子犬にも与えることができるそうです。1歳未満でも皮膚にトラブルが出ることもありますし、アレルギーが疑わしいこともあります。そんなケースでも使えるというのは心強いですね。
そして腸活素材のフラクトオリゴ糖です。最近人の方でも腸活がブームなので、ご存じの方もいるかもしれません。これは水に溶ける食物繊維で、腸内の善玉菌のエサになります。アレルギーと腸内環境との関係はいろいろ分かってきて、アレルギーの子は腸活がおすすめです。
原材料
コーンスターチ、ポテトプロテイン、植物性油脂、セルロース、フラクトオリゴ糖、ポテトエキス、ビタミン類(A、D3、 E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、マグネシウム、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン、フェニルアラニン、リジン、ヒスチジン、トリプトファン、イソロイシン、ロイシン、バリン、スレオニン、アラニン、グリシン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
カロリー100g中 384kcal
価格
1kg 税込3080円 3kg7370円
アミノプロテクトケアえんどう豆
食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。アミノ酸・えんどう豆・スターチ等を原料としアレルゲンを制限しています。※えんどう豆および加水分解チキンレバーを使用しています。
- 食物アレルギーに配慮し、主たんぱく源に植物性のえんどう豆たんぱくを使用。
- 必須アミノ酸(アルギニン・メチオニン・リジン・トリプトファン・バリン・スレオニン)を配合して栄養バランスを調整。
- 健康な皮膚・被毛の維持に配慮して、亜鉛アミノ酸複合体・ビオチン・ナイアシンを配合。
- 腸内細菌のバランス維持のために可溶性食物繊維(フラクトオリゴ糖)を配合
アミノプロテクトケアえんどう豆はノーマルタイプとほとんど同じですが、主となるタンパク源がじゃがいもではなくえんどう豆という点が大きく違います。えんどう豆はほとんどのわんちゃんが食べたことがない新奇タンパク質であることが多いです。アレルゲンとしてはヒットする可能性は低いですが、ひとつ注意が必要なのが「加水分解チキンレバー」が入っているのでチキンアレルギーの子は一部反応してしまうことが懸念されます。加水分解という処理をしてあるのでアレルギーは起こしづらいと言われていますが100%ではないので注意しましょう。
原材料
コーンスターチ、えんどう豆たんぱく、植物性油脂、セルロース、加水分解チキンレバーパウダー、フラクトオリゴ糖、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン、イノシトール)、 ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、マグネシウム、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン、リジン、トリプトファン、バリン、スレオニン、グリシン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
カロリー100g中 391kcal
価格
1kg 税込3080円 3kg7370円
使用感
患者さんに何回も出してきましたが、皆さんからお聞きした、このアミノプロテクトケアのいいところは以下の通りです。
- 小粒で食べやすい
- 普通に美味しく食べている
- 国産というところが安心
1番多いのが小粒という意見でした。おそらくアレルギー用療法食の中ではかなり小さいタイプかと感じます。また、粒の感じも軽くサクッとしていて食べやすそうです。
好き嫌いや、合う合わないはありますが、小型犬であごが小さめな子なんかにはいいかもしれません。
含まれている原料を確認し、できるだけ食べたことがない方を選ぶようにしましょう。
まとめ
わんちゃんのアレルギー用療法食「アミノプロテクトケア」はこんなごはん。
- ポテト主体とえんどう豆主体の2種類
- アミノ酸をバランスよく配合
- 皮膚ケア素材の亜鉛、ビオチン配合
- 腸内細菌の餌になるフラクトオリゴ糖配合
- 小粒で食べやすい
- 国産のフード
- 原材料を確認してチョイスしよう
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