ぽこです。
獣医師を10年以上やっています。
もともと動物園や水族館が大好きな子供でした。そして水族館で働いた経験も合わせて、大の動物園や水族館ファンでもあります。
現在子育て中ですが、お出かけにはやはり動物園や水族館が選択肢に入ります。子供も自分も楽しめて一石二鳥です!
先日、ある動物園に行くとき、私は当たり前のように朝1番に行こうと準備をしていました。そうしたら夫が
なんでそんなに急いで早く行く必要があるの?
と、聞いてきたのです。
いや、動物園行くなら朝イチでしょ!
これにはちゃんと理由があるのです。今回は、動物園や水族館に行くとき、ぜひ朝イチがおすすめな理由を元勤務していた獣医師が解説します!
無類の動物園好きから水族館獣医師の道へ
子供の頃から動物が大好きで、実家では動物が飼える環境ではなかったため、両親は動物園によく連れて行ってくれました。
実際に野生ではなかなか見ることができない動物たちが、動物園に来れば間近で見られる。図鑑をひっくり返して、その動物がどんなところに住んでいるのか、何を食べているのかなど調べて、実際に動物園へ行く…
そんな子供でした。そこから水族館への就職へ繋がったのですね。
今は諸事情で水族館での勤務はしていませんが、1人のファンとして園館を楽しんでおります。以前は平日のお休みだったので、1人でふらーっと行くこともありましたが、今はもっぱら子供を連れて土日で行くことがほとんどです。
土日はやっぱり混んでるなぁと思いながらも楽しんでおります。
動物園や水族館行くなら絶対朝イチ!
土日であっても、平日であっても動物園や水族館へ行くおすすめの時間帯は
朝イチ
です。朝早くから動きたくない、子供の支度が間に合わない…いろいろあるかと思いますが、以下におすすめの理由を解説していきます。参考になれば嬉しいです。
動物が動いていることが多い!
朝イチの1番のいいことがこれです。
せっかく来たのに寝ててつまらない
そう、動物たちがよく動いていることが多いのです。みなさん、動物園の動物たちってせっかく見にきてもずっと寝てたり動かなくてつまらない…と思ったことはありませんか?せっかく見ても寝ている背中しか見えなかったりすると、ちょっと残念に思ってしまいますよね。
うちの夫がまさにそれを言っていました。
行動展示という新たな展示
動物たちの本来の動きを見てもらおうと「行動展示」という方法が一時期旭山動物園で話題になりましたよね。あれはやはり動物たちが動いている、食べている姿を見ることがお客さんも楽しい。さらに学びにもなる。今までの「見せ物」的な檻の中の動物園とは違う展示方法として、メディアにも大きく取り上げられました。
檻のある動物舎は少なくなり、その動物が暮らしている環境に近いような展示場が増えてきました。でもだからといってずっと動き続ける訳ではありません。動物達だってお昼寝したいこともあります。
朝は動物たちが活動的なんです!
そこで朝は、飼育のスケジュール的にも動物たちが活動的なので、動いている動物たちに会える可能性が高いのです。夜、寝室に入った動物たちは寝室の中に夜ごはんがセットされていることが多いです。そして朝になると放飼場とよばれる展示スペース(お客さんから見えるところ)へと出ていきます。その後空になった寝室を飼育スタッフが掃除をするという流れです。
展示スペースに出た動物たちは
- 展示スペース内に異常がないか見回り
- 朝ごはん
ただ単純に餌がぼんっと置いてあるだけでなく、わざといろいろな場所に隠している場合もあります。自然界では餌を探し回って動く動物たちにとってはまとまった餌が手に入ること自体が不自然ですよね。餌を探して食べて…積極的に動きます。
この朝イチ、開園直後から午前中はこうした動きがあるため見ていても楽しいです。初めて午前中の動物園に来たという夫は
動物が動いてるじゃん!!!
と、本気で感動してました。午後になってくると動物たちものんびりして寝てたりすることが多くなります。そこしか見ないのももったいないと私は個人的に思っておりますので、夫には「そうでしょー!!」とドヤ顔をしました。
ショーをゆっくり見られる
水族館などではイルカやアシカのショー、パフォーマンスが大人気ですね。お客さんもとても喜んでくれます。動物たちもノリノリな日は、スタッフ側も驚くようなパフォーマンスを見せてくれたり、気分が乗らないとかけ引きが難しかったり、裏でもいろいろあります。
連休や行楽シーズンになるとショーのスケジュールは一般的に増えます。平日は1日に3回のショーが5回、7回と激増します。
ショーのメンバーを代えたりしながら動物の負担にならないようにしますが、回数を重ねるとやはり疲れや嫌気が出てくる個体もいました。(逆に観客が多い方がテンション上がる子もいましたが…)
朝イチだと動物も元気で、かつ、何より客席も空いてることが多いので、ゆったり観ることができます。
人混みの回避
そして、人混みの回避ですね。11:00を過ぎてくるとやはり人が増えてきます。動物がよく見えるポジションは人だかりになり、順番待ちなど気を遣わなければいけません。動物を見たいのになかなか見えず、さらに人混みに疲れてしまいます。
なのでやはり空いている時間帯にお目当ての動物を見ておくと満足感もありますね。
子供連れにおすすめなのは?
子供連れだとやはり時間も倍以上かかりますよね。私がおすすめなのは朝イチからお昼にかけて動物園、その後は移動というスケジュールです。
もちろん全てのコースは回りきれません。その日にお目当ての動物を決めて、目的のエリアだけをしっかりじっくり回ります。次の機会にまたコースを考える楽しみもありますので、子供も楽しそうです。
あと、一日中歩き回るのと比べると親の消耗も少ないです。(高齢出産だった私にはここも重要!)
まとめ
動物園や水族館へ行くのにおすすめな時間帯は朝イチ!
- 朝イチは動物が活動的
- 餌を食べたり、展示スペースを点検したり、いろいろな動きがあることが多い
- 午後はお昼寝してる動物が多い
- 混んでいないので割とゆっくり回れる
- ショーなども朝イチは空いてる
- 行楽シーズンは回るエリアを絞るのも一つの方法
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