こんにちは、ぽこです。
動物病院でよく聞かれることの一つが、「どれくらいの頻度で耳掃除やったらいいの??」
わんちゃんのお耳に汚れがあるとついつい気になって掃除したくなっちゃいますよね。でもここで注意!やりすぎるとかえってトラブルを起こしてしまうこともあるんです。
今回はわんちゃんのお耳のケアについてお話ししたいと思います。
犬の耳掃除ってそもそもした方がいいの??
耳には「自浄作用」といって、汚れを自然に外へ出す力があります。なので基本的には耳の外に出てきた汚れを拭いてあげる程度で十分なことがほとんどです。ただ、脂漏症(脂っぽい皮膚の子)であったり、もともと耳道が狭くて汚れやすい子、垂れ耳の子などはケアが大切になってきます。
汚れがたくさん出る場合は病気の場合があります。よくある例として、外耳炎(アレルギー、異物など)、ダニの寄生、ポリープなどのできものなどがあります。
よくあるNGなお手入れ
✖️汚れが気になるから毎日しっかり耳掃除する
毎日やる必要はありません。耳掃除の刺激で炎症を起こしてしまうこともあります。また、逆に毎日掃除しないと耳が汚れてしまう場合は、なんらかのトラブル(外耳炎)を起こしている可能性大です。動物病院で耳の中を診てもらいましょう。
✖️綿棒で奥までキレイに汚れを取る
綿棒を奥まで使うことで小さな傷がついて炎症が起こったり、耳垢を奥まで押し込んでしまったりする事があります。綿棒を使用する場合にはなるべくやさしく、目に見える範囲の汚れをかき出す程度にしましょう。
✖️嫌がっているけど、おさえて耳掃除する
耳はわんちゃんにとって敏感な場所の一つです。特に外耳炎がひどいと痛みを伴う事があります。耳掃除に嫌な思い出があったりすると次回から触らせてくれなくなったり、噛みついてくる子もいます。決して無理せず、ご褒美など用意しながら徐々に練習していきましょう。痛がる場合は病院へ相談しましょう。
獣医師がすすめるお耳のケア
耳掃除は1ヶ月に1〜2回
正常な耳でも生理的な汚れが出ます。また脂漏症(体質的に脂っぽい皮膚の子)があれば汚れやにおいが出やすいです。シーズーやコッカースパニエルに多いです。基本は1ヶ月に1〜2回ケアしてあげましょう。
耳掃除はやさしさ一番!洗浄液がおすすめ
もしできるのであれば耳用の洗浄液(イヤークリーナー)を耳の中に入れてやさしくマッサージしましょう。汚れが浮いて、わんちゃんがプルプルと耳を振ると液と一緒に汚れが外に出てきます。
簡単な方法:難しいようであれば液をコットンなどにひたひたに浸して耳を拭いてあげてください。ゴシゴシは厳禁です。クチュクチュと汚れを浮かせるイメージでやりましょう。
最初は動物病院などで実演しながら教えてもらうのもアリですね。百聞は一見にしかずです。
耳毛って抜いた方がいいの?
最近の獣医皮膚科領域では耳毛は抜かない方がいいと言われています。抜くことで刺激になってしまい、炎症のもとになってしまうそうです。私の個人的な経験からも耳毛は抜かない方が調子良さそうです。真っ赤に腫れている耳の毛を抜くのは想像しただけでも痛そうですよね。
もし、汚れがからんでしまって臭いの元になったりしている場合は、抜くよりも短くカットしてもらう方が耳には優しいですね。トリマーさんにお願いしましょう。
まとめ
耳掃除は必ずやらなければいけない訳ではないですが、お家でケアできるといいですね。月に1〜2回、少しずつ練習して、スキンシップとして、わんちゃんと楽しみながらやりましょう。
汚れや痒みがひどいときはまず動物病院で耳の中の状態を診てもらってくださいね。
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