動物病院実習ってどんなことやるの?

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ぽこです。

獣医師を10年以上やっています。動物病院で働く人、飼い主さん、動物たちのために役立つ情報発信を心がけています。

さて、動物病院で働きたいと思っている方にとって、避けては通れないのが

動物病院実習

ですね。実習とひとくちに言っても、どんなことをするのか想像がつきませんよね。学校の単位取得のための実習から、就職活動の一部としての実習まであります。

特に就職希望の病院に行くのなら、いろいろ準備もしておきたい。場所によっては就職希望者は実習必須なんていうことも。

今回は知られざる動物病院実習とは、どんなことをするのか、また、おさえるべきポイントとやった方がいい理由について解説します。お役に立てれば幸いです。

動物病院実習とは?

動物病院実習って?

その名の通り、動物病院で実際に現場で実習をすることです。動物病院に就職するときはほぼ必須と思っていいでしょう。中途採用の場合でも実習があることがほとんどです。

ここは一般企業とは大きく違うところです。一般企業ならインターンシップなどがあるところもありますが、なかなか毎回、全ての会社で出来るかというと難しいですよね。でも動物病院ではほぼ全ての病院で実習を受け入れています。

なぜかというと、病院側にとっても、就職希望者にとっても有益だからです。

動物病院実習でやること

では具体的にどんなことをやるのでしょうか?

内容は各病院によって、獣医師か、看護師かトリマーか、新卒か中途かによって少しずつ異なります。

動物病院実習の期間

実習の期間や日数はそれぞれの病院で違います。1日で終わるところもあれば、数日から1週間以上あるところもありました。1週間以上の実習だと週に2日お休みがもらえます。(もらえるはずです!)

学校の単位取得のための実習だとある程度長い期間、それこそ2週間から1ヶ月程度実習をすることもあります。

目的と、実習先の動物病院に確認してみましょう。

動物病院実習でやること

まず動物病院についたらしっかり挨拶と自己紹介をしておきましょう。なんせ動物病院は多忙です。実習生が来ることも珍しくはないので、受け身でいると、ある意味放ったらかしになってしまうこともあります。ぜひ積極的に挨拶してみてください!

朝の掃除、お世話

まず朝は院内の掃除や入院、ホテルなどのお預かり動物たちの処置やお世話をします。実習生は基本的に患者さんである動物に触ることは難しいかもしれません。洗い物など出来ることを手伝ってもらうだけでも、とても助かります。

スタッフの指示に従っていろいろやってみましょう。

外来診察や検査、手術の見学

病院が開院すると、ぞくぞくと患者さんがやってきます。動物病院はどんな仕事をしているのか、どんな流れなのかを見てみましょう。動物病院ごとにやり方なども違うので、「自分がここで働く」をイメージしながら見学するのもいいですね。

診察の流れ、検査や処置、薬の作り方、会計などなど一連の流れは百聞は一見にしかずです。

動物病院だからたくさん動物たちが来ます。でも動物たちは緊張していることも多いので、スタッフが許可した場合以外は、触ったりはせずそっと見守りましょう。

そして思いの外、立っていることが多いです。動いていると何ともないのですが、立ちっぱなしは意外と疲れます。水分補給をしながら無理しないことも大切。また、手術や処置中、血などを見て気分が悪くなってしまうこともあります。(実際にそんな実習生もいます)遠慮なくスタッフに声をかけてくださいね。

面談、面接

そして、実習中には面談または面接があることも。院長や担当者と面接をします。ここは就職活動っぽいですね。タイミングは実習前やお昼、実習後などいろいろです。

志望動機や希望の勤務条件など準備しておくと安心です。また、聞きたいことがあればしっかり聞いておくことをおすすめします。

動物病院実習をやった方がいい理由

私個人としては必ず動物病院実習はやった方がいいと考えてます。なぜならブラックな動物病院に捕まった過去があるからです。

konporopan.com/checkpoint-to-choose-your-workplace-for-vet/

実際の雰囲気やスタッフの様子が分かる

やはり実際に現場に入ってわかること、入らないと分からないことがあります。仕事中の雰囲気や患者さんとのやりとりの様子など。

いつも忙しくバタバタしているのか、忙しくても余裕をもって落ち着いて仕事が出来るのか。指示は明確か、スタッフ同士の会話は多いか少ないかなど。

動物病院の仕事は日によって、時期によって忙しさにばらつきが出るので、ほんの数日の実習では全ては分かりません。それでも垣間見える雰囲気や空気感をしっかり見ておきましょう。

求人票やホームページだけでは分からないこと

求人票には残業が少ないとか、有休とれるとか良いことが書いてあっても、実情そうとは限りません。

面接時など待遇面で不明点があれば確認しましょう。ただし、あまり正直に話してくれなかったり、院長によっては心象を悪くする可能性もあります。院長とはいえ、残念ながらそんな人もおります。。

1番は働いているスタッフに、お昼休みなどにこそっと直接聞くのが1番です。

スタッフと直接話ができる

動物病院実習の1番のメリットと言っても過言ではない(?)と、私が思ってるのはやはりスタッフと直接話ができるところです。

これも、人手不足だったりすると就職して欲しいので、ちょっと話を盛ったりするときもありますが笑、基本的には現場の声が1番正直です。

  • 働きやすいか
  • ちゃんと補助や残業代はでるか
  • 有休を取るのにいろいろ制約はないか
  • スタッフ同士の空気感はどうか
  • 休日は休めるか
  • 勉強や成長ができる環境か

まとめ

動物病院実習はこんなことをやる!個人的には就職希望であればやっておいた方が絶対にいいと思っています。

  • 動物病院実習の目的は学校の単位取得や就職活動など
  • 実習内容や期間は目的や、その病院ごとに少しずつ違う
  • 掃除や給餌など手伝ってもらうこともある
  • 診察や処置、手術などの見学
  • 面談、面接
  • 直接病院の仕事の雰囲気を感じて、スタッフと話が出来るのがメリット
  • 必ずしも実習で見る、聞くことが実情とは限らない
  • 動物病院業界はブラックなところもあるので、事前に実習でリサーチするのが○

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