獣医師解説。わんちゃん初めての動物病院、気をつけることは?

どうぶつ

こんにちは、ぽこです。

獣医師を10年以上やってます。動物病院でよく聞かれることなどを、なるべく専門用語を使わず、分かりやすく、おしゃべりする感覚で解説していきたいと思います。

今回はわんちゃん編ですね。猫ちゃん編は以前の投稿を参考にしてください↓

初めての動物病院は不安だと思います。獣医師目線から初めての動物病院で必要なこと注意することを紹介したいと思います。

電話で予約

まずは予約が取れるところであれば予約を取りましょう。待ち時間は少ない方がわんちゃんのストレスも減ります。最近ではネット予約ができるところもあり、どんどん便利になってきてますね。予約時に伝えておくといいことは、

  • 初診であること
  • 診察内容(検診や予防接種など)
  • 飼い主さんの名前、わんちゃんの名前

予防接種の予約の場合は午前中がおすすめです。万が一、アレルギー反応が起こっても病院が開いている時間であれば安心です。もし、都合でどうしても夜に注射を打つのであれば、念のため近隣の夜間診療をしている病院などを紹介してもらいましょう。

自宅に新しくわんちゃんを迎えてからの受診は、わんちゃんが新しい環境に慣れてからの方がストレスが少ないです。お迎えしてから1週間後以降を目安に予約を取りましょう

動物病院の選び方は過去投稿も参考にしてください↓

持ち物

①キャリーバッグ、リード

子犬だったとしても、必ずリードかキャリーバッグを持参しましょう。受付やお会計のときなど意外に手を離さなければいけないタイミングがあります。わんちゃんがノーリードでフリーになるのは人と動物の安全のため避けましょう。

②書類関係

予防接種証明書や検診結果などの書類があれば、持参していただくと診察がスムーズです。

③便

子犬さんや保護犬を迎えた場合、お腹に寄生虫がいる場合があります。一緒に便の検査をしてもらうことをおすすめします。

④おもらし対策

待ち時間が長くなると排泄のため、一時外へ出ることもあります。いつものお散歩バッグ(水やビニール袋)、ペットシーツなどがあると便利です。

⑤おやつや飲み水

これは必須ではないですが、病院で怖い印象がつかないように、リラックスできるものがあるといいでしょう。待合室では他のわんちゃんに気をつけながら、診察中は獣医師の了承のもと、おやつを使ってあげると病院が好きになってくれるかも。

病院によっては待合室でおやつをあげられない場合もあります。スタッフに確認しましょう。

待合室での注意点

必ずキャリーの中か、リードをした状態で待つ

待合室ではいろいろな動物がいます。そして人の出入りもあるので、必ずリードを短くもつか、キャリーバッグの中にわんちゃんを入れて待ちましょう。例えば、興奮して猫ちゃんに突進したり、恐怖のあまり逃走したりすることがあると大変ですよね。

わんちゃん同士の接触に気をつける

お散歩中と同じで、いきなりわんちゃん同士が接触しないようにしましょう。必ず飼い主さんに聞いてからがいいです。以前、待合室でわんちゃん同士のケンカが勃発したこともありました。中には犬が苦手な子がいたり、病気の治療中の子もいます。

飼い主さんが他のわんちゃんに触る際も、必ずその子の飼い主さんに聞いてからにしましょう。

粗相してしまった場合はスタッフへ声をかける

もし待合室で排泄してしまったり、吐いたりした場合は遠慮なくスタッフに声をかけてください。そのままだと、他のわんちゃんたちが気にしたり、さらに汚してしまう可能性があります。スタッフは対応に慣れてますので、すぐに教えてください。

診察中の注意点

大きな声かけは逆効果?

「ほら!おすわりでしょ!!待てっ!!」

普段と違う状況にわんちゃんもソワソワしている中、飼い主さんもあせって大きな声を出しがちです。そうなると、いつもと違う様子の飼い主さんを見て、さらに一層わんちゃんは不安になります。

落ち着いた、いつも通りの優しい声かけをお願いします。

聴診中は静かに

聴診で胸の音を聞いているときは、わずかな音も聴こうと頑張っています。なるべく静かな声でわんちゃんに話しかけてください。なだめようと身体をトントンたたくのも、トントンの音が聴こえてしまうので、頭などを撫でてあげてください。

診察台からの落下に注意

診察台はけっこう高い(1メートル前後)のですが、元気があり余って(?)、または恐怖のあまり診察台から飛び降りる子がいます。ケガをしてしまう恐れがあるので、必ず台の上のわんちゃんには手を添えて、目を離さないようにしましょう。

終わったらたくさん褒めて

診察の合間や終わった際にはたくさん褒めてあげてください。病院が怖いところという印象だけだと、だんだん病院に行くことが嫌いになってしまいます。通院がストレスになってしまうと、病気になったときにより大きなストレスになってしまうので、なるべく病院にいい印象をもってもらえると嬉しいです。

まとめ

待合室での注意点

  • わんちゃんをノーリードで放さない
  • 他のわんちゃんとの接触に注意
  • 粗相したらスタッフへ報告

診察中の注意点

  • 落ち着いた、いつものテンションで声かけ
  • 聴診中は静かに
  • 診察台からの落下に注意
  • たくさん褒めて病院を好きになってもらう

いかがでしょうか?参考になれば嬉しいです。

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