【獣医師1年目のみんなへ】自主勉強ってどうやったらいいの?おすすめ勉強法を紹介

キャリア・転職

ぽこです。

獣医師1年目の時って勉強法困りませんでしたか?私は困りました。私は当時水族館で勤務していたのですが、勉強することが山ほどあり、「1日が24時間じゃ足りないよ」と途方に暮れていました。

そして転職してからも同じ悩みを持ちました。獣医師5年目にして、初めて動物病院勤務になった私がは、「狂犬病注射って年に1回打つんだ?」「フィラリアってなんだっけ」的な感じでした。周りの同級生が副院長になったり、開業している中、ピヨピヨの1年生でした。

そんな私もキャリアを積み、毎年入ってくる新人獣医師に指導する立場になりました。彼らからよく聞く悩みも

「どうやって勉強したらいいですか?」

膨大な量の獣医療を勉強する。それは途方に暮れますよね。今までの私の経験と、後輩たちにおすすめしていた勉強法を紹介したいと思います。

勉強の仕方に悩む

学生の頃とは勉強の質が違う

学生の頃はいくら暗記が多くても、授業で教わって試験があってという勉強でした。基本的には机上で終わるものがほとんどです。たくさん勉強したのに試験が終わったら忘れてしまった!という経験はありませんか?

一方社会に出てからの勉強は、実践と自主的な学習です。実践はもちろん職場でやっていきます。自主的な学習については、学校のように教えてくれる人もなく、試験があるわけでもありません。では何のために勉強をするのか。

少しでも多くの動物たち、飼い主さんの力になるため

自分の引き出しを増やして、力をつけるため

自分が学んだことが血となり肉となることで、患者さんのためになるという大きなやりがいが見えてきます。

新人獣医師がやりがちな勉強法

勉強の仕方は人それぞれです。私が思う方法を挙げますが、結局は自分ができるようになればどんな方法でもいいと思っています。勉強の仕方まで限定してくる院長もいましたが、個人的には自分でやったほうが身に付くと思います。迷っている方の参考までに。

なんでも1から順番に

たとえば新人の頃は検査を任されることが多いです。血液検査の項目を上から順番に勉強していくことも悪くはないのですが、大体は暗記することが多くて挫折してるのを見ます。なぜなら、項目の理解だけでなく、どう言った時に数値がどう動くのかまで勉強をすると、とてつもない量になるためです。

同じように、ある分厚い1冊の本を初めから読み進める子もいます。なかなかの強者です。

片っ端からセミナーを受ける

現在は自宅にいながら、いつでもWebでセミナーを受けられる素晴らしい時代になりましたね。ここでも片っ端からあるものを全てローラー作戦のように受講していく子がいます。

これらの何がいけないの?

覚えられれば別に問題はありません。ただ、私であればおそらくすぐに挫折してしまうと思います。

なぜなら動物病院は激務です。日中も教わること、覚えることがたくさんあるのに、帰宅してから暗記ばかりの勉強をしても睡魔に勝てる自信がありません。新人の頃は特に任されている症例も少ないので勉強していても、それが具体的な患者さんのイメージにつながりづらいことが原因かと思います。さらにただ覚えるだけだとすぐに忘れてしまうので効率も悪いです。

ではどんなふうに勉強をしたらいいのか、以下で解説していきます。

おすすめ勉強法

初めは広く浅くでいい

初めから深くあれもこれも勉強しようとすると、一般的な能力の人であればめちゃくちゃ大変です。(できる人はやっても全く構いません!)睡眠時間を削って、身を削って勉強をしなければいけない量です。なので初めに取りかかるのは「広く、浅く」です。

そんなんで獣医師として大丈夫なの?

いつか自分で患者さんを持ったら、嫌でも深掘りして勉強しなくてはいけないので、心配することはありません。

おすすめ教材はVT向け雑誌や飼い主さん向けの資料

獣医師向けの本には病気の総論から疫学、原因、検査法、治療法などとても詳しく書いてあります。新人にはボリュームがありすぎるので、まずは全体像の把握という意味で、動物看護師さん向けの雑誌や、飼い主さん向けの資料などをおすすめします。

短くまとまっている上に、分かりやすく書いてあるものがほとんどです。まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。

先輩獣医師の診察を見る

可能であれば複数の先輩獣医師の診察を(保定などに入りながら)見ることはとても勉強になります。一人だけだと偏りが出る場合があるので、なるべく多くの先輩の診察を見ることをおすすめします。(皮膚が嫌いで整形が大好きとか、得意分野によって熱量がやっぱり違うのです)

検査結果や病気についてどんなふうに飼い主さんへ伝えているのか、この子は今どんな状態なのかということがダイレクトに分かります。

さらに飼い主さんへの言い回しなど接客テクニックも同時に学ぶことができます。

気になる症例のカルテを読み込む

先輩の診察を見ることと同時にカルテを読み込むことも有効な勉強法だと思います。カルテは医療記録です。

  • どんな主訴で来院したのか
  • どういった症状があるのか
  • 身体検査および諸検査の初見
  • 診断または仮診断
  • 処置、投薬
  • その後の経過

自分が見ていない部分の経過もカルテを見れば大体は把握できます。教科書通りには行かない臨床ならではの試行錯誤を感じることができます。

症例ごとに勉強していく

おすすめ勉強法として症例ごとに勉強していくことです。一つの症例について診察を見たり、カルテを読み込んだりしていきます。血液検査の数値の意味やその疾病のこと、対応、経過など一通り学ぶことができます。症例の情報について本や雑誌などで補足しながら勉強していきます。これを繰り返すことで自分の引き出しが増えて、いつかバラバラだった知識が繋がるようになります。教科書だけで勉強する場合と比べると以下のようなメリットが考えられます。

  • 実際の症例なのでイメージしやすい
  • 数値や検査結果と実際の患者さんの状態をリンクさせて見ることができる
  • 本だけで覚えるより頭に入ってきやすい
  • 本を開くのは関連する部分だけなので集中しやすい

休むことも仕事のうち

余力があれば勉強してもいいのですが、新人時代は本当に疲れます。いい仕事をするためにはしっかり休むこと、遊ぶことも大切です。疲れたなーと思うときは自分を甘やかして遠慮なく休んでください。

まとめ

新人時代は疲労困憊ななか、とんでもない量の覚えることがあります。学生時代とは目的が違う勉強が必要になってくるなか、膨大な量を一から勉強することは効率も悪く、しかも大変です。

  • 広く浅くまずは学んでいく
  • 看護師向けの雑誌や飼い主さん向けの資料が分かりやすい
  • 先輩獣医師の診察を見る
  • 気になる症例のカルテを読み込む
  • 症例ごとに周辺知識を広げながら学んでいく
  • これらを繰り返していく

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