ぽこです。
獣医師を10年以上やってます。出産を機に、今までずっと臨床をやってきた私が一般企業へ転職をすることになりました。
動物病院の面接は、一般的なものとは少し違ってラフなことが多いです。特に準備などしないで臨むことがほとんどでした。
今までの転職活動とは全く違う世界で、戸惑うことも多かったので紹介したいと思います。なんせ「逆質問ってなに?」というレベルでした。獣医師が世間慣れしてないことを痛感。
臨床勤務医から一般企業へ
動物病院の勤務獣医師から一般企業へ転職をしました。家族で過ごす時間を確保するためということが1つ。あとは、育休復帰後の働き方に限界を感じたためです。
今まで疑問にも思ってなかった長時間労働が無くなり、その分給料もがっつり減りました。働く上で時間を取ればお金が減り、お金を取れば時間が減る。かつ満足のいく仕事の仕方が出来ないと悩みました。その結果、キャリアチェンジに挑戦したわけなんです。
面接の流れ
書類選考を通過したあとは、基本的に2回の面接がありました。中途採用なので、筆記試験などは無く、面接だけの勝負でした。
一次面接
人事担当の方との一次面接です。対面またはオンラインで、どちらかを選べる会社もありました。服装はビジネスカジュアルでいいとの記載でしたが、転職エージェントさんからはリクルートスーツでと言われました。面接時間はだいたい30分前後が多かったです。
最終面接
一次面接後約1週間で結果が出て、さらに1週間後あたりに役員面接です。社長だったり、人事部長だったり。基本的には対面で実施してました。長いと1時間近く話していたこともありました。
私が面接で困ったこと
キラキラのオフィスに舞い上がる
なんせ今まで動物病院で働いてたもので、オフィスという場所がはるか遠い世界でした。動物病院なんて、毛だらけだし、スタッフルームもキレイとは言い難いところも多く、それが職場の当たり前でした。
テレビやドラマの中で見てるようなキラキラしたところで緊張感が高まってしまいました。働いてる人達も全てが「デキる人達」に見えて萎縮してしまいました。
初めてのオンライン面接でトラブル
初めてオンライン面接というものをやってみた時、よりにもよってトラブルがありました。繋がらなかったのです。
自宅でスーツを着て、10分前からオンラインで待ち構えていたのですが、時間になっても全く画面に先方が繋がらず‥
不安な気持ちの中、2分経過、5分経過…転職エージェントへ連絡をして、繋がらない旨を伝えてもらいましたが、先方は先方でオンラインで待っていたそうです。もう気が気じゃないですよね。結局予定していた自分の面接持ち時間をこえてしまい、また後日(2週間後になりました)改めて面接を行うことになりました。
トラブルの後ふわふわした状態での面接ではなく、仕切り直しできたことは幸いでした。その分転職活動は長引きましたが。
私が面接で困った質問集
あなたが自慢できることは?
実際に自慢できるようなことは全く持っていないのが正直なところです。答えも準備していませんでした。「自分の強み」という答えは準備していたので、そこを答えてみました。
デスクワークになることに抵抗はないか?
これを聞かれた時にぎくっとしました。今まで臨床ばかり、臨床しかしてこなかったので、いきなりデスクワークができるかというと正直不安でした。ここは「大丈夫です」と自信を持って答えた方がいいのか迷いました。
でも実際に大丈夫かどうかなんて、やってみないとわからない。大丈夫です!と言えない自分がいたので、正直に「やってみないと分からないが、新しい挑戦なので楽しみにしている」という主旨の回答をしました。
獣医さんってプライドが高いと思うけど、この仕事で大丈夫?
正直、「え〜そんなこと聞くの?どう答えたらいいんだろう…」と思いました。
確かにプライドが良くも悪くも高いかとは思う…プライドが全くないというと嘘っぽいし、仕事をする上でもあまり良くない。そう考えたので、「獣医師として自分の仕事に対する責任とプライドは持って仕事をしたいと思っている。でも同僚に対する感謝と敬意を大切に、未経験の仕事に対して謙虚に向き合っていきたい」というようなことを答えました。
庶務雑務もできる?今までやったことある?
これも上記と似たような主旨の質問なのかなと思います。獣医師の中には病院内で獣医業務だけしかしないタイプの先生もいます。(なんとなく男性獣医師に多いような気がしますが)そういった意味で、転職後、自分の仕事以外にも関心を持って仕事ができるかを聞きたかったのかなーと思いました。
個人的には庶務雑務もやってきたので、特に抵抗はないことを伝えました。
ご趣味は?
意外とノーマークで考えていなかったのでびっくりした質問です。お見合いか?ってノリで聞かれました。面接の教科書的には典型的な質問らしいです。趣味を通して自分を知ってもらう、自分の強みをアピールするのが模範解答だそうです。
対応はその都度、その都度誠意を持って答えた
臨床医の経験のおかげか、お話することは慣れていたので、聞かれたことに対して都度誠意を持って答えるように意識していました。緊張して答えが出てこない時は「すみません、緊張していて…」と正直に前置きして、頭の中で整理してからゆっくり話しました。
おそらく模範回答のようなキレイな文章ではなかったと思いますが、先方と会話のキャッチボールをしながら話を楽しみながら面接を終わるように頑張りました。その結果か、幸せなことに受けた会社全てで内定をいただくことができました。
まとめ
一般企業の選考、面接は初めての経験だったので戸惑うこともたくさんありましたが、面接自体を楽しんで、会話のキャッチボールを意識したことでいい結果につながったのではと思います。そしてそんな余裕を持たせてくれたのは転職エージェントさんが丁寧に面接対策をしてくれたことも大きいと感じています。
- 動物病院と一般企業の面接は全くの別物
- 一般企業の別世界のような雰囲気にのまれない
- 転職エージェントの面接対策はとても効果が大きい
- 困る質問が来ても、都度正直に答えていけば分かってくれる
- 誠意を持って答えても不合格なら縁がなかったとすっぱり諦める
コメント