こんばんは、ぽこです。
ちょっと昔の話ですが、水族館獣医師っていう経歴が珍しがられるので、狭き門と言われる水族館への就職のために何をやったか紹介したいと思います。
水族館で働きたい方の参考になればと思います。
過去の投稿もよかったらみてください。
なぜ水族館獣医師になったか
小さい頃から動物が好きだったのに、家庭の事情で動物が飼えませんでした。両親はよく動物園や水族館へ連れていってくれて、やがて、そこで働きたいと思うようになりました。動物園でも水族館でも入れたら嬉しいと思い、就活してましたね。
なぜ狭き門と言われるか
水族館で働くことを夢見る学生さんはたくさんいます。その一方で水族館側は欠員が出ないと求人募集は出しません。職員の数はある程度一定なので、退職される方がいなければ新たに人を雇うことはあまりないのです。特に獣医師は数自体少ないので、より狭き門になります。
自分が卒業する年に、希望する園館から募集がかかるかどうかはもう最終的に運です!
こんな人に向いてると思う
動物が大好き
これは言わずもがなですね。イルカだけが好きとかではなく、いろいろな動物が好きという方がもちろん良いです。まあ、そうでもないかなぁという動物でも、担当になるとみんなかわいくてかわいくて仕方ないくらい好きになれるので、心配はいらないと思います。
接客や人前で話すことが好き
獣医師であっても、水族館スタッフの一員です。ショーやイベント運営、お手洗いの案内、迷子の対応など接客業務は必ずあります。比較的動物園よりも水族館の方がショーなど人前に出ることが多い印象です。
いろいろ興味をもつ
生き物を相手にしてるので、毎日決まった仕事だけしてるだけでなく、より彼らが幸せに暮らすにはどうしたらいいか、彼らの素晴らしさをどうお客さまへ伝えていくか研究の日々です。いろいろやってみたい、これはどうなってるんだろうと興味を持てると仕事は一層楽しくなります。たまに学会へ参加することなどもあります。
試行錯誤が苦にならない
犬猫と違って、イルカの病気の詳しい教科書があるわけではありません。海外の文献や人の病気から推定して治療をしてみたり。それぞれ動物種によって違う性質があり、毎回試行錯誤をしながら経験を積んでいきます。
コミュニケーション能力
どの仕事でもそうですが、コミュニケーション能力は大切です。
とくに何百キロもある動物を扱うので、獣医師1人では何もできません。チームワークも重要ですし、日々の業務のなかで飼育担当者とたくさん話すことが必要です。
学生時代に就職のためにやったこと
情報収集
先述の通り、動物園水族館業界はとても狭き門です。求人募集が出るタイミングもまちまちで、新卒対象でない場合もあります。
大きく分けると公務員と民間。ホームページの求人は要チェック
公立の園と民間の会社が経営する園があります。公務員の場合は希望する園で働けたとしても数年で異動がある場合があります。公務員試験は当時は考えていませんでした。
民間の園はたいていホームページに会社情報がのっていますので、こまめに求人をチェックしていました。それも日本全国で自分がいいなと思うところをピックアップして1〜2週間に一回はチェックしました。今思うとここまでしなくてよかったかも。
大学の先生に聞いてみる
だいたいどこの大学にも動物園などとと共同で研究したりしてる先生が何人かいます。授業中などにそんな話がちらっと出たら、すかさず授業後に話をしに行きました。
動物園、水族館業界を希望してることを伝え、実習先や就職の紹介をお願いしました。たまに内々に情報が入ってくることがあるとのこと。
実習
これは大きな経験になりましたし、やっておいて良かったです。基本的に3〜5年生以上になると動物園などで実習を受けることができます。
4年生までは飼育実習、5年生以上は獣医実習でした。期間はだいたいどこも2週間程度で、地方の場合は泊りで行きました。単位がとれる実習ではなく、本人が志望していく任意の実習ばかりだったと思います。
大学の掲示板に実習の案内がある場合もあれば、自分が行きたい園に直接問い合わせたり、先生に紹介してもらったり色んな手を使いましたね笑笑
実習をすることで具体的に働くイメージもつかめるかと思います。意外に接客が多いとか、重労働だとか、イルカがかわいいとか。面接でイルカの凄さをもっとみんなに伝えたいって熱弁した気がします。
水族館で実際に働いて、実習での評価はやはり就職にも影響があることが分かりました。実習先でははっきりと挨拶!いろいろな話をしてコミュニケーションをとるといいかと思います。個人的なポイントは掃除の仕方。これ見られてることが実は多いです。掃除の仕方に仕事の仕方が表れると言ってた先輩スタッフが多かったです。実習でいい印象をもってもらえると、就職試験にもプラスになります。
人とのつながりをつくる
実習先でも、大学でもいろいろな人とのつながりを作っておくことは宝物になります。ひょんなところから情報が来ることもあります。
今はSNSもあるので、私の頃よりつながりやすくなっているのではないでしょうか?
私は学生時代に実習に行った動物園の獣医さんと、いまだに年賀状のやりとりをしています。
募集がかかったら、ひとまずやってみる
行きたい園で求人募集がでたら、まずやってみることです。試験の内容よりも人柄や熱意を評価する業界だと感じてますので、やるだけのことをやってみましょう。
もしその年に受からなくても、翌年別の園館で募集がかかるかもしれません。数年犬猫をやってから業界に入った先生もいます。
チャンスをつかめるかどうかは、自分から動けるかどうかです。水族館業界を希望している獣医学生さん頑張ってください!
まとめ
私が水族館獣医師になるためにやったことは
- ホームページや大学の先生などから情報収集
- 積極的に実習へ行き、働くイメージをつかむ、やりたいことを明確に認識する
- 内外問わずいろいろな人とつながる
- 求人がでたら、まずやってみる
夢を叶える参考になれば嬉しいです。
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