初めての動物病院〜猫ちゃん編。持ち物や気をつけることは?獣医師が解説。

どうぶつ

こんばんは、ぽこです。

最近新しく猫ちゃんを飼われた方も多いかと思います。特に初めての猫ちゃんなら全てが手探りで不安ですよね。動物病院も初めてだとどうしていいかわからないと思います。

今回は、必ずお世話になる動物病院へ、初めて行くときの持ち物や注意点を獣医師目線でまとめました。参考になれば嬉しいです。

動物病院の選び方は以下の投稿を参考にしていただけると嬉しいです。

電話で予約

予約が可能な病院であれば予約をするのがおすすめです。なぜならば、人にとっても猫ちゃんにとっても待ち時間は短いにこしたことは無いからです。特に猫ちゃんは知らない場所に行くことにストレスを感じやすい動物だからです。最近はネット予約できるところもありますね。伝えて欲しいのは以下のことです。

  • 初診であること
  • 診察内容(予防接種、健診など)
  • 猫ちゃんと飼い主さんの名前、連絡先

自宅に新しく引き取った猫ちゃんはまず予防接種や健診で受診することがほとんどだと思います。予防接種の予約時間は午前中がおススメです。

なぜかというと、アレルギーや副反応で具合が悪くなった場合に備えるためです。早ければ数分から1時間以内に出ますが、数時間後にでることも。もし、夕方に注射を受けて具合が悪くなった場合、病院の診療時間が終わっていたら別の夜間救急の病院にかからなければいけません。

また初めての病院は、自宅へ猫ちゃんをお迎えしてから1週間以上は空けましょう。なぜなら新しい環境で慣れないのに、さらに通院でストレスがかかってしまうためです。もし、下痢や食欲不振などがあればこの限りではないので、早めに受診しましょう。

持ち物

キャリーバッグ

これはほぼ必須です。ハードタイプでもソフトタイプでもいいのですが、自立するものがおすすめです。猫ちゃんのキャリーの出し入れがしやすいためです。部分的にメッシュや網になって中の状態が確認できるものが安心ですね。

また、暴れたりする子は洗濯ネットに入れると大人しくなりますし、最悪の場合はネット越しに処置ができますのでやってみましょう。ネットもあまり目が細かいものよりは粗くて中の様子が見えるものがいいです。

健診結果やワクチン証明書などの書類

ペットショップやブリーダーさん、保護団体からもらった書類があるといいです。ワクチン証明書にはいつ、どの種類のワクチンを打ったかが記載されています。簡単な検診結果がある場合もありますので一緒に持参していただくと診察がスムーズです。

便

子猫ちゃんや保護猫さんは健診と一緒に便の検査をお勧めします。寄生虫などがいる場合がありますので、下痢していなくてもチェックしたほうが安心です。

その他

おやつなどを持ってくる方もいます。注射の際にペロペロ舐めながら大人しくしてくれる子もいます。ただ、ここで注意が必要なのは、病院の中(特に診察台の上)の猫ちゃんは極度の緊張状態であるということ。普段は大好きなおやつすら食べないという子も結構います。

待合室での過ごし方

動物病院の待合室は色々な動物がいます。基本的には猫ちゃんをキャリーに入れたまま、静かに待ちましょう。

この時の注意はキャリーを開けないことです。抱っこもやめましょう。例えばわんちゃんに吠えられてびっくりして、逃げてしまうこともあります。もし、外への扉が開いていたら?普段は大人しい子でも、病院は非日常で、思わぬ行動を取ってしまうことがあります。

猫専用待合室がある病院もありますので、利用してもいいと思います。

診察ってどんなことするの?

いよい診察です。指示があるまではキャリーを開けないようにしましょう。

問診

だいたい始めに問診があります。聞かれることはざっとこんな感じでしょうか。分からなければそう答えれば大丈夫です。

  • 今日はどうしましたか?
  • 元気、食欲、排泄の状態
  • 今までのワクチン接種歴や寄生虫の薬投与の有無など
  • 同居動物の有無
  • 今まで病気やケガをしたことがあるか
  • 薬や注射で具合が悪くなったことがあるか

身体検査

猫ちゃんを診察台にのせます。このとき、台が体重計になってることが多いと思いますので一緒に体重をはかります。

視診、触診

眼や口の中、体表、お腹、足など診て触って異常がないか確認します。

聴診

聴診器で胸やお腹の音を聴いていきます。

体温測定

動物は直腸温度なのでお尻から体温計を入れて測定します。

処置

特に異常がなければ予防接種などの処置をして終わりです。

診察中の注意点は?

大きな声をかけない

例えば猫ちゃんがキャリーから出てこない時に「ほら!出ておいで!!」といつも以上に声に力が入ってしまうことがあります。飼い主さんが普段と違うと、さらに怖がってしまうことがあります。いつもと同じように落ち着いた感じで話しかけてあげてください。

逃げそうだからぎゅうっとおさえるのは逆効果

いつもと違う状況に不安な猫ちゃんは逃げようとする子もいます。そこでぎゅうっと抑え込んでしまうとさらにパニックになってしまうことも。スタッフは慣れていますので遠慮なくお願いしましょう。

聴診中は静かに

聴診をしているときは静かに待ちましょう。微かな雑音を聞こうとしていることもあります。お話を続ける方もいるのですが、聴診器をつけていると外の音が聞こえづらいのです。

質問があれば遠慮なく聞いてください

ちょっとしたこと「爪切りってどうやるの?」「ご飯のあげ方は?」とかでも遠慮なく聞いてください。いざ診察になると忘れちゃうことも多いですよね(私はよく娘の小児科で聞くことを忘れます笑笑)事前に聞きたいことを整理してまとめておくといいかもしれません。

まとめ

初めての動物病院は少し緊張しますよね。

  • 事前予約は家の環境に慣れてから、予防接種は午前中がおすすめ
  • 持ち物はキャリー、必要書類、便など
  • 飼い主さんがリラックスして診察を受けましょう
  • 聞きたいことは何でも聞きましょう

参考になれば嬉しいです!

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