【動物病院1年目のみんなへ】1年目を乗り切るコツ5選

キャリア・転職

ぽこです。

動物病院1年目のみなさん、最初の1年ってどうしてこんなにしんどいんでしょう。

ちなみに私は新卒ではなく、獣医師5年目にして、初めて動物病院勤務になりました。初めは「狂犬病注射って年に1回打つんだ?」「フィラリアってなんだっけ」的な感じで、周りの同級生が副院長になっている中、ピヨピヨの1年生でした。

私が自分が体験したこと、また、今まで毎年見てきた新入社員たちの悩みなどをもとに、1年目を乗り切るコツ5選を紹介したいと思います。

1年目って辛いよ

何してるわけでもないのに疲労感Max

なんでか疲れるのが1年目。先輩たちに比べて絶対的に仕事の量も責任も少ないはずなのに、帰宅後はもうぐったりで何も手につかない…なんてことが日常だった1年目の思い出です。私も、ただ見ているだけ、立っているだけでこんなにも疲れるのかと驚きました。肉体疲労よりも精神疲労が強いからなんでしょうかね。

帰宅してから勉強しなきゃと思うのですが、気力がもたない。頑張って勉強を始めてもいつの間にか寝落ち。休みの日は休息、買い出し、掃除、洗濯で1日が終わる。今思い返すと、そんな日の繰り返しでした。

毎日怒られてばっかでめげそう

当時は今のように「褒めて伸ばす」ような感じではなく、本当に体育会系のような感じだったので褒められた記憶は皆無です笑

当然、1年目は仕事の内容や流れもまだ分かっておらず、技術も未熟です。毎日毎日何かしら怒られたような気がします。今思うと「怒られる」ではなく、「注意される」程度だったかもしれないですが、当時の認識は「ああ、また言われてしまった。私はこの仕事向いていないのかな」と、何か言われることに恐怖心があったように思います。それだけ萎縮していたのでしょうね。

中にはパワハラやブラックな労働環境でやりがいを搾取される動物病院も少なからずあります。あまりに辛い場合は「まだ勤めて間もないのに…」とか思わずに転職する選択肢もあります。そんな病院なら逃げてもいいんです!

1年目を乗り切るコツ5選

①報告・連絡・相談って?大事なのは報告

よく報告・連絡・相談の頭文字をとって「ホウ・レン・ソウ」と言われますね。動物病院でも大切な要素ですが、1年目で重要なのは「報告」です。

1年目で報告が重要なワケ

動物病院は命を扱う仕事です。獣医師でも動物看護師でも受付でもそれは全く同じです。仕事には責任を伴いますが、新入社員はまだその責任を全ておうことは出来ません。なので必然的に判断は先輩にしてもらうことになります。よって初めの頃はいかに正確に状況を報告できるかが一番重要になってきます。

徐々に仕事に慣れて、自分でも判断する練習をしていく段階になると、連絡、相談も必要になってきます。一例を示します。

初めの頃:「先輩、ホテル預かりのチョコちゃんが下痢をしています。食欲元気は問題ないです。」

慣れてきたら:「先輩、ホテル預かりのチョコちゃんが粘血便をしています。食欲元気問題なく、身体検査も問題ないです。飼い主さんに連絡はどうしましょうか?」

こんな感じで初めの頃は状況を的確に説明して判断を仰ぎ、慣れてきたら、だんだん自分の考えを入れながら、それでいいかどうか確認をするフェーズに入っていきます。

悪い報告の仕方って?

動物病院は多忙です。こんな報告は先輩に迷惑がられて、あまり聞いてくれなかったり、ひどいと「結局何なんだ⁈」と怒られてしまうかもしれません。

  • タイミングが悪い
  • 報告の緊急性と優先順位が分かっていない
  • タイミングを見すぎて後手になる
  • 何が言いたいのかよく分からない
  • 小さな声でよく聞こえない
  • 長い

いい報告の仕方って?

忙しい先輩たちにとってありがたいのは以下のような報告です。

  • 適切なタイミング
  • 何を言いたいかがすぐわかる
  • はっきりと言う
  • 端的にまとめる

②メモは重要なことは確実に。メモすることが目的にならないように

新入社員を見ていると積極的になんでもメモをとるタイプと、全くメモを取らないタイプがいます。どちらが悪いとかではないです。人によります!

メモを取らなくても、ちゃんと覚えて最終的に仕事ができればいいのです。逆にメモをたくさんとっていたとしても仕事ができなかったらそのメモの意味がなくなってしまいます。結局仕事ができればOKです。

ただ、育成をしていると「そんなとこはメモしなくても…」とか「ここはメモしようよ…」と感じることがあります。メモは自分が仕事をする上でのガイドになるように使えるといいかと思います。

以下私が思うメモの取り方を紹介します。

メモを取ったほうがいいこと

仕事の手順などはとっておくのをおすすめします。検査の手順や画面操作、時々しかない検査の出し方、病院の事務的なことなどです。だいたい忘れがちなものをメモに残しておくことで、後日メモを見ながら仕事ができます。

メモを取らなくてもいいこと

実際に手を動かして覚えたほうがいいことです。例えば、採血の仕方、血液塗沫の引き方、染色、薬の調合、分包など、メモを見るよりもやってみた方が早く身につくと思います。

メモのまとめ方は自己流でOK

メモを取る際によく聞く悩みが

  • 仕事中のメモが殴り書きで汚い
  • 教わる順序がバラバラなので、メモのカテゴリーがバラバラで使いづらい
  • 清書はした方がいいのか、でも時間がない

その答えはズバリ「自分が分かればなんでもOK!」

もし清書した方が気持ちよく使えるのであれば、普段のメモ帳と清書用のメモ帳2冊作ってもいいです。教わる順序によってバラバラなのが気になるのであればルーズリーフタイプを使ってもいいですね。

③先輩への質問は積極的に

忙しい先輩へ質問するのは遠慮してしまうこともあるかと思います。でも疑問点はそのままにしておくといつか大きな失敗につながる恐れがあります。質問するタイミングは見計らう(普通の人としての気遣いレベルであれば問題なし)必要はありますが、どんどん質問しましょう。例えば、明らかに忙しそうな時や緊急対応している時は控えましょう。

また、ちょっと調べれば分かること、本を読んだらすぐ分かることを質問するのはNGです。そんな質問をしてると先輩も疲れますし、自分で学ぶ癖もつきません。自分で学んでも分からないこと、聞かないと前に進まないことはしっかり質問して解決していきましょう。

④休みの日は休む

ついつい、焦りから休みの日も頑張り過ぎてしまうことが多いです。勉強をすることはいいことですが、しっかり休むことも仕事です。「ああ、疲れているな」と思ったら自分のメンテナンスを優先してください。しっかり休まなければいい仕事はできません。

⑤同期と自分を比べない

同期や他の病院に勤務している同級生と自分を比べないことです。ついつい、「あの子は今どんなことまでやらせてもらえてるのか?」と気になってしまいますよね。それを知ることは仲間で切磋琢磨したり、励まし合ったりできるという、とてもいい面があります。一方で相手が自分よりも優れているように見えて落ち込んでしまうパターンもあります。

人にはそれぞれ個性があるので、仕事の覚え方や上達もそれぞれです。焦っている子には「1年後に同じところに到達していればいいんだから、あなたのペースでいいよ」と伝えています。いつかできるようになるから、焦らずにできることを積み重ねていきましょう。

まとめ

動物病院1年目はなかなか辛いことも多いかと思いますが、肩の力を抜いて、楽しく、やりがいを持って働けることを祈っています。

  • 初めの頃は端的に状況を報告をすることが重要
  • 慣れてきたら自分の考えも絡めて相談していく
  • メモは自分に合ったやり方でOK
  • 先輩への質問は積極的に。でもタイミングと内容は気をつけよう。
  • 休みの日はしっかり休もう
  • 同期と自分を比べて落ち込むのはやめよう。ちゃんとできるようになるから大丈夫。

コメント

タイトルとURLをコピーしました